【AP】定数と命令語

Apple Scriptにかかわらず、いろいろなプログラムに使用される基本的な型を書いていきます。

　定数　・・・・・　主に0〜9の半角の数字で、それ以外の意味を持たないもの。1桁以上の整数・実数の

　　　　　　　　　　どちらでもかまわない。計算が可能な値。

　文字列　・・・・　文字定数とも言う。PCで用意されている文字が全て使える　1文字以上の文字の並び。

　　　　　　　　　　数字であっても文字として扱うので計算ができなくなる。

　予約定数　・・・　不変の値を持っているが桁数が多くなるので、略式の記号で表現する事のできる定数。

　真偽値　・・・・　正しいか、違っているかを専門に表現する値。

　命令語　・・・・　命令・制御を扱う意味を持つ単語。

　変数　・・・・・　命令語や予約語で使用されていない全ての単語で、いろいろな値をしまっておける入れ物

　　　　　　　　　　のようなもの。

● 定数

　　・・・0~9で表現される　決められた数字。または、文字列（文字定数とも言い

ます）。それ以外の意味ではない、変化しない値のこと。

　[例] 　1,2,10,534,"あいう","漢字" など

ダブルクオート「"」で左右の両端を囲む事で文字列を扱えます。２バイト文字も

この中では使用可能。

● 予約定数

　　・・・円周率（＝3.14…）のように、決まった数がありながら別な形で表現しているも

のをいいます。（命令語と言えなくもない）

　[例] 　pi　・・・円周率π(=3.14159265359)

● 真偽値

　[書式]　true

　　　　　　　　false

　　・・・「正しい(true)」か「違う(false)」かを表す値

プラス(+)かマイナス(-)かと考えるのではなく、1(有る)か 0(無い)かと

考えるのが妥当。制御命令でよく用いられている。

● 命令語（予約語）

　　・・・AppleScriptに限らず　いろいろなプログラム言語で用いられる意味を持

つ文字列のことを言います。

その命令語の組み合わせでプログラムを進行させるためのものです。

　[例] 　set,to,tall,application などなど（命令語の説明で出てくる文字列です。

　 ここでの説明で出ている以外にもあります）

● 変数

　　・・・予約定数や予約語以外の文字列を利用した入れ物で、数字や文字やレコード

などを記憶する入れ物。定数では表現ができない　必要に応じて変化させる

事のできる値の入れ物です。

変数名に使える文字は基本的には

半角英数(0〜9,A〜Z,a〜z)とアンダースコア(_)で、変数名の先頭文字に数字は

使えない。

　[例] 　a,ans,page1,Object_C

　※(予約語に何かを付け加えたものは使えます)

　Application_test

　_set

　item1

　※(両脇に||(←これは半角)を入れるだけで２バイト文字（全角）だって

　使えます)

　|漢字|

　|いろはにほへと|

　※(番外編)

  　_　　　（アンダースコア１つでも変数として扱える）

　|@|　・・・・・　むき出しでは使えなかった半角記号や先頭数字も使える(例外有り)

　|"|　・・・・・　半角のシングル＆ダブルクオートも使える。¥マーク以外は何でも使えそう…。

　| |　・・・・・　半角スペースまで使えるのか…

　|\|　・・・・・　バックスラッシュも使えます。だからこんなこともできるの？

set |\(≧▽≦)/| to "わーい"

　　[×使えない例]

　　　365day　 ・・・　半角数字を１文字目に使用していると駄目

　　　Run　・・・・・　大文字小文字にかかわらず命令語・予約語に使われている単語は駄目

　　　|¥| 　・・・・・　全角￥は良いのですが、半角￥は||で囲んでも使えません。

　　　|≧| |≦| ・・・　全角は良いですが、半角では使用しないのが無難です。どこで不具合

　　 が起きるか予測不可な記号です。

　[追加項目]いくら使えるからといって、変数名に特殊な記号を用いたりするのはさけた方が無難だと

思います。なれるまでは、基本的な形を使う事をお奨めします。

最初のうちは、どんな単語が予約語として使われているかわからないので、次のようにして判断

し使用してみてはいかがでしょう？

News　・・・・・　のように先頭の文字を大文字にしてみる。

ビルド(コンパイル)したときに小文字に変化するようなら予約語と

判断できます。

object_item　・・　_ (アンダースコア)を組み込んでみる。

命令語にはアンダースコアを使用した物はありませんので安心して

使えます。